2010年01月19日

That's 農業

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家族が元気なうちは、未来は何の心配もないように思えます。

家族の誰かがお金を稼いできてくれて、

または家族の誰かが援助してくれて、

それを家族全員で使う。

余った分は貯蓄する。

この流れがいったん止まり、そして新世代に適応した形での再生が、孫が20後半〜30代になったとき。
そう、育った家庭内の年齢が高齢化したときです。

都会のニュータウン建設ラッシュやベビーブームから考えると、
核家族という言葉が頻繁に使われるようになって、30年余り。

今、20〜30代で家族を持った親が、50〜60代になっています。

そして当時この20〜30代の若世代を食糧や月々のちょっとしたお小遣いをあげることで支えていたのが、実家の農村の親たち。だいたい年齢にして当時50〜60代です。

今、そんな親世代は80〜90代になっています。

未来の農村像が見え始める年です。
こんな統計も出ています。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1157.html

つまり、親世代の足腰がしっかりしている間は、農作物を作れます。
子世代はそれに甘えて、収穫物のみもらって食べることもできます。
(子世代20〜30代、親世代50〜60代)

でも、親世代が高齢になると、思ったように体が動かなくなるので、今までのサイクルを見直す時期に直面するわけです。
(孫世代20〜30代、子世代50〜60代、親世代80〜90代)

このときに、

@子世代が生活をチェンジさせ、親世代の後を継ぐ

A子世代が現行の生活を続け、親世代の農作物などの援助をあきらめる

B子世代が現行の生活を続け、親世代を逆に養う

などの選択肢から選択することになります。

たとえばAの場合、
親世代が持っていた土地を売り払って現金化したり、
アパートを建設し大家としての家賃収入に切り替えたり

などの対策が見られます。
ダ●ワハウスなど、Kの近所にも随分、核家族用アパートが増えました。

ABの場合は、農業ではない道を選んでいることになります。

Kは長野県だけに?長〜くこの土地に住んでいるので長野の事情しか知りませんが、

長野は、全国4位の面積を持つ上に、地理的条件から土地も都会に比べて安いので、自給自足できるくらいの家庭菜園を持っている家が多い県です。

しかし、農地をみると、松本南部の土地利用の推移を65年の歳月で比較したとき、宅地化されて減少していることがわかります。

(以下は当会スパイス通信2009年12月号から抜粋)
A.pdf

農地が減少しているという実態は、自給自足できるくらいの農業を後継することは、言うのは簡単ですが、今の社会のままでは実際は難しいことを反映しています。

後継することで犠牲になるものが多くあるからでしょう。

第一に、農機具や肥料は無料ではありません。
家庭菜園だけならば、大きな赤字なのです。

赤字でも、自分のところで作った野菜の方が安心できるから、
という理由で家庭菜園をしている家が多いのです。

ご存知でしたか?

自給自足に足る以上の農作物を作ろうとするならば、もっと条件は厳しくなります。

植物と天気は切っても切り離せない関係にあるため、生活の仕方が天気と植物の状態によって左右されます。

今まで週休2日の会社員だった人にとって、休みが不定期になることは、やはり慣れるまで大変だろうと思いますし、

日の出から植物はにょきにょきと成長するので農家において早起きは欠かせません。
直射日光を浴びるので日焼けしたり、
土をいじるので手が汚れたり、ごっつくなったり、
大きく育てるためには知識や体力が不可欠だったり、
サラリーマン生活からの転換は、意外と大変だろうと思います。

こと兼業ならば、時期によりますが、出社前に畑で一仕事、せっかくの休日はひたすら農業ということになります。

山から猿が下りてきて、せっかく作った作物を1日で荒らされるかもしれません。
霜がおりて、冷害になるかもしれません。

こうした生活や考え方の「今までとの違い」が少しならそれほど問題ないのでしょうが、
ガラリと変わる場合は、やはり勇気や思い切りや強い意志が欠かせません。

最近、日本の自給率を上げようという言葉をよく国会議員からも耳にしますが、
それをいう人に限って、農業は自分とは関係がない、みなさん頑張って、という立場の人です。

名門大卒、弁護士、医師、官僚出身、これらの肩書をもつ国会議員は当たり前にいますが、

職業「農業」という肩書の国会議員が、何名いるでしょうか。

Kの知るところ、昨年夏の選挙の比例区で2名見ただけです。

いずれも、長野県の、そしてKの知人でした。

残念ながら結果は実りませんでしたけど、そういう議員がなぜ当選できないのに、自給率を上げようといった言葉がいとも簡単に唱えられるのだろうと、ここで矛盾を感じたりします。

各政党に所属する国会議員先生たちが人に頼らず自分の力で農業をやるのかどうかが、今後の選挙の行方の見どころとなると思います。

農業やってます的に畑のど真ん中で満面の笑顔の写真を公開したくらいでは、やったことにはなりません。

さて、親世代が足腰立たなくなってしまった時に戻りますが、

子どもが一人っ子の場合、相談できる兄弟がいません。
ここから、出生率の大切さを思い知ります。

子どもが2人はほしいと考えている家族が30%以上いるのに、出生率は1.37。

今の社会では、親にとって子どもは一人のほうが育てやすいということです。
でも、その子どもが大人になって、今度は親が足腰立たなくなった時に、
いきなり一人っ子にドンっ!と責任がのしかかってくるのは、
ちょっと、重すぎると思いませんか。

今、出生率増加が声高に叫ばれています。

子どもを育てやすい環境づくりが大事です。
参考までに、昭和63年の参議院国民調査会報告書によると、2025年には、2.5人で1人の高齢者を支えていかなくてはならなくなるという報告がされています。

それから21年余りたちました。

将来一人残された自分の子どもが、重い責任を負いながら自分の世話をすることになる、という絶対にくる現実も視野に入れて出生を考えていかねばなりません。

Q:あなたは、ご自分の子ども一人当たりが将来何人の高齢者を支える社会であってほしいですか?


最後に、同じく2009年12月号の当会発行スパイス通信から、建物や道路などの地図上からは見えない、心の豊かさの方も、道路や建物と同じく発展してほしいという記事を掲載しておきます。
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posted by kumpu at 17:44| 親から子へ引き継がれるもの

2009年12月30日

地球にやさしい2010年にしよう

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こんなの見つけました手(チョキ)
パッケージがかわいらしいので、買ってみました。
左から、トイレ用、キッチン用、お風呂用の洗剤です。

BETTER LIVINGだったか、そんなような名前の軽井沢のアウトレットショップで見つけました。

1本420円(くらいだったかな?)とややお高くなっておりますが、
ドイツで生まれた、バイオの力で汚れを分解する洗剤だそうです。

「地球もキレイ、器もキレイ」みたいに受け取れるこの商品のキャッチに、乗ってみちゃいました(苦笑)

とりあえず、使用してみます。
それにしても、この洗剤、名前がまたいい感じですねかわいい
さすが、グリム童話が生まれた国だなぁという気がします。

グリム童話に出てくる魔女様はこわいイメージばかりですけど、
こちら様はどうやら役に立つ魔女様のようです…。


ペン当塾はただ今冬期講習中です。
今年は高校受験生に限り、希望者には合宿形式にしたので、
今夜は5名の乙女たちがご宿泊なさっておりますホテル

長い子は小6から見ておりますが、
年々大人になっていくのがわかります。

ふとした瞬間に、彼らの大人な一面を垣間見ますと、
何とも言えない気持ちになります。

安心したような、感心したような、ライバルになったような、頼もしいような…

どんどん、大きな人間になっていってくださいね。

喫茶店

いろいろ話題が変わって恐縮ですが、

相変わらずつたないこのブログを読んでくださっている皆様、
日ごろからお会いしている皆様、

今年も大変お世話になりました。
2010年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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posted by kumpu at 03:21| 親から子へ引き継がれるもの

2009年12月21日

注連縄(しめなわ)飾りづくり

波田町12区では、お正月に向けて注連縄(しめなわ)飾りづくりが行われました。

注連縄の由来は神代にさかのぼり、岩穴に隠れてしまった太陽の女神であるアマテラスオオミカミ(天照大神)が再び岩戸から出てきたときに、二度と穴の中に戻らないように(明りがなくなり、真っ暗になってしまって困るから)結界を張ったのが始まりとされています。

そこから派生して、俗界と清界との結界を表す為に張る境界線として定着したようですが、その形は、なんと蛇が由来なのだそうです。

性に対する憧れ、崇拝、畏怖、歓喜、それらが凝集して神与のものと考えられ、その象徴が蛇として捉えられたのだそうです。

言われてみると、あの形、蛇が絡みついているように見えなくもない…

この日は、神社や鳥居に絡みつくなが〜い注連縄そのものではなく、玄関に飾るかわいい注連縄飾りづくりに挑戦しました。

このブログをご覧になったみなさんは、もう注連縄の意味をご存知ですので、なぜ玄関に飾るのかおわかりですよねひらめき

玄関に飾ると清俗の結界を張ることになり、邪や魔の気が中に入ってこれないよう、これらを追い払うおまじないであることがわかります。

だからといって、お綺麗な奥様方、ご主人が入ってこれないようにと寝室の入り口に飾ってはいけません。(笑)

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この日は、子どもから大人まで、総勢30名ほどの住民が集まりました。

今回作った注連縄は、わらを2本ずつ縦・横に並べて、折り曲げるようにして織り込んでいきました。

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ひらめき2本のわらを縦にして上に置きます。


わら斜め下.JPG
ひらめき左隣のたてのわらを斜め右下に折り曲げます。

わら下.JPG
ひらめきすぐ上にある横のわらを下に折り曲げ、さっき斜め下に折ったわらを横のわらとして置き換えます。

ひらめきこの3つ画像の手順を右へ右へと繰り返していき、ぐるっと回して円状にしたときにミカンが上にポコンと乗るくらいの長さまで続けます。
円形に.JPG

子供に指導1.JPG
おじいさんが孫に指導しています。がんばって作っていますね。

Kも挑戦.JPG
Kも見よう見まねで、初挑戦してみました。

わら三つ編み.JPG
ひらめき十分な長さまで織り込めたら、ぐるっと回して円形にし、端と端を三つ編みで織り込んでいきます。

大人.JPG
大人も真剣です。

三つ編み.JPG
うまいうまい。さすがですね〜ぴかぴか(新しい)

わら縄.JPG
あれ?お父さん、何をしているんですか?

わら縄サンプル.JPG
あ、わらの束をまとめるための縄をよっているんですね!
これはとっても難しい作業です。
慣れないと、とてもお父さんのようには一人で作れないので、

一人は根元を持って、もう一人は手のひらとひらの間にわらを挟んで手前に引いてわらをねじり、2本を絡めていくというように、2人で共同作業しながら作るといいと思います。

子供へ指導2.JPG
お父さんから子どもへ、知恵と知識を伝授中。大切な贈り物ですね。

ひらめきこの縄を使って、結んだ時に輪が上にくるようにして注連縄の束を結びます。

出来上がり.JPG
ひらめきさぁ、出来上がりました。
Kの初挑戦の結果はいかがでしょうか?(笑)

出来上がり2.JPG
かわいい女の子たちが、がんばって作った作品を見せてくれました。

村上るかちゃん(小2)
古畑まみちゃん(小3)
古畑かなちゃん(小3)
村上はるなちゃん(小5)

ありがとうかわいい
素敵な新年を迎えてねるんるん

せっかく教えてもらった技ですので、忘れないように続けていくことが大切だと、つくづく感じた日でした。
posted by kumpu at 07:13| 親から子へ引き継がれるもの

2008年06月17日

MIROKUの魅力

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6月15日(日)晴れ
松川村「金福山観松院」に向け出発。

やんちゃ坊ご主人の企画にて、元信州大学教授で元松本大学学長の中野和朗先生他11名で出かけました。

今回の旅は、ちひろ美術館館長の松本猛氏と菊池恩恵氏がこのたび講談社から出版された、
『失われた弥勒の手〜安曇野伝説〜』

に出てくる安曇野の地をめぐるのが目的。

そして、著者である松本猛氏直々の説明を聞きながらぴかぴか(新しい)という、スペシャルな旅。
(写真右よりの中央でこちら側を向いて説明をされているのが松本氏)
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ちなみに松本猛氏は、画家いわさきちひろさんの息子さんです。
(写真は、松川村にあるちひろ美術館)
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パスワード最初に訪れたのが、観松院の弥勒像。
長野県にある中で、最古の弥勒菩薩です。
(百済、6世紀後半の作品)
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弥勒様の右手が後補なんですって。
本物は、いったいどこにいっちゃったんでしょうね。

今週末には韓国のNHKとも言えるKBSが広隆寺やこの観松院など数か所に安置されている貴重な弥勒菩薩の取材に来て、韓国全土に放映予定なんだそうです。

今回は特別に本物を見せていただきましたわーい(嬉しい顔)

朝鮮半島から渡ってきた渡来人が九州に上陸し、権力闘争の果てに北上し、途中様々な地を経ながら、ここ長野県に行きついたという壮大な歴史を、これからご紹介する数々の名所と共に追っていきましょう。


パスワード祖父が塚古墳(じいがづかこふん、所在地:松川429-2)

古墳は、子孫を見守ってほしいという意味で見晴らしのいい山や丘の上に作られたそうです。

パスワード桜沢いせき公園
安曇野を見渡すことができる場所です。

2本の川と山に囲まれた地は、外敵から身を守ることができる最適な場所なのだそうです。

そして川を使って交易ができるという点もメリットがあり、有明は馬の飼育でも盛んでしたから、恐らく塩と馬を交換していたのではないか、と松本氏。

パスワード鼠石
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「ねずみ」=「不寝見」(寝ないで見張りをする)→「ねずみ族」→「あずみ族」→安曇族
になったんじゃないかと言われているそうです。

かなりピリピリした印象が伝わってきます。

パスワード魏石鬼岩窟(ぎしきのいわ)
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安曇族の象徴でもある、八面大王が立てこもったと言われている古墳です。
とても大きな岩で囲まれています。

岩の入口の上には、3体の菩薩が彫られています。

そしてここに行きつく途中の曲がり角の岩にも菩薩が彫られていたのを思い出し、
迷わないよう、目印をつけてあるかのようでした。

名前が「魏」というのも、由来を象徴しています。

ひらめきここへは有明山神社と90度違う正福寺というお寺の奥の小道を通っていきます。

日本の「ハタ」という地名や苗字は、渡来人の秦(ハタ)族から来ているそうです。

私の住んでいる地も「波田(ハタ)町」。

ちなんでいると思われる苗字が、

太田さん。「韓国のテジョン(大田)」から来ている苗字だそうです。

百瀬さん。まさに弥勒の生まれ故郷、百済から来たのではないかと言われているそうです。

波多腰さん。ハタの一字をとっていますね。

古波田さん。同じく、ハタの一字をとっています。

など。なんだか不思議なつながりですね。

渡来人たちの子孫が今の日本人の80%以上を占めているというのは
何かの発表でもありましたけど、

古代の遺跡から生活のつながりがわかればわかるほど、

歴史の見方が変わり、

太古の私たちの血やDNAを知りたくなります。

今回は、また行ってみたいと思う、大変有意義な旅でした。

やんちゃ坊さん、松本さん、参加された皆さん、お疲れ様でした。


ひらめき講談社
『失われた弥勒の手〜安曇野伝説〜』松本猛・菊池恩恵共著

ドキュメンタリーとラブストーリー(?)を交えた読みやすい本です。アマゾンでもお買い求めいただけます。
posted by kumpu at 18:11| 親から子へ引き継がれるもの

2008年05月25日

環境にやさしい一歩

るんるんお知らせるんるん
6月8日(日)波田町中央公民館講堂にて14:30〜、第2回E-UP講座を開催しますぴかぴか(新しい)


環境にやさしい一歩を見つけました。

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これは、新聞紙で編んだ縄。

長野県に住む90歳の女性が作ったものです。



新聞紙をとじるときに、ビニールの紐を使うと、

ゴミ収集された後にそれをほどいてまた分別し直さなくてはならないのだそうです。

そして残念なことに、今度はビニールのゴミが増えてしまうんです。

でもこの紐なら、またゴミも増えませんね。

すばらしい知恵だな、と思います。

90歳の女性のアイデアですよぴかぴか(新しい)




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片方の先端を固く結びます。





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そしてわらじを編む要領で新聞縄を作っていくのだそうです。




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縄目の文様が奇麗ですねかわいい


見よう見まねで構わないと思います。

ぜひ、一緒にやってみませんか☆
posted by kumpu at 23:24| 親から子へ引き継がれるもの